Japanese Writing Lab :日本語に興味を持ったきっかけ

Self Taught Japaneseというブログの筆者であるlocksleyuさんが、文章力向上のためJapanese Writing Labプログラムを作ってくださいました。簡単に説明すると、レベルを問わず、日本語学習者を対象に、次々と出されるテーマや課題の枠組みの中で気軽に作文を書いていただくプログラムです。

今日は第2回目の課題が出たということで、僕も参加しようと思います。

課題は「なぜ日本語を勉強しようと思ったのか」


日本語を勉強し始めたのはさほど前のことではない。6年間くらい時間を遡ると僕は日本語について何も知らなかった。勉強しようと思うことなんて当時は考えてもいなかった。ただ、武道が好きな友だちがいた。

彼は武道なら柔術でも空手でも柔道でもカンフーでもすべてが好きだった。性格は冷静沈着で、日本のことは好きだったらしい。
仲が良かったわけじゃないけど、ある日彼は僕に合気道という武道を紹介してくれた。当時はイスマイリアというスエズ運河沿い街に住んでいた。田舎というわけではないが、スポーツにおいては都会とは程遠かった。しかも合気道はカイロ(エジプトの都)でも、そう手軽にできるものじゃなかった。しかし幸運にもカイロから引っ越してきた合気道二段を持っているという先生がいた。あの先生は彼に8人くらい集めてくれたら合気道を教えると約束していたそうだ。

その話を聞いて、「だから僕を誘うわけか」と思ったが、僕も以前カンフーをやっていたことやら、興味が湧いたのやら、よくは分からないが、やってみたいという気持ちはあった。

いざ行ってみると、初日から合気道の基礎動作の練習で使う言葉は日本語が混じっていた、正確に言うとアラビア制日本語と言うべきだ。数字はこう数えた「イシ、ニ、サン、シ、ゴー、ローク、シッ、ハーチッ、キョ、ジョ」、膝行(しっこう)を「シーコ」、正座を「セィーザ」跪座(きざ)を「ケーザ」、入り身投げを「エルミナーギ」などと変な発音をしていた。僕は初日から合気道が好きになっていた。3級を取った頃に合気道に夢中で先生が教えてくれるのだけではもう足りなくなっていた。そして、インターネットに頼ってみた。合気道は日本で作られた武道だから日本人に習うほうが合理的と思い、技を分解し、教えてくれる動画をひたすら観て、さらに技を磨こうと図った。

その時、日本語の発音をじっくり聞くことができた。僕が発音しているのと違うのは一目瞭然であって、気には留めなかった。単に日本語が関心の的になっていた。かろうじて聞き取れる単語一つ一つの音が耳に入って「なんて美しい音だ!かっこいいな!」と驚嘆していた。内容に馴染んでいたからか、日本語をより一層好きになった。日本語を徹底的に勉強しようと思った。しかし、捗る様子が目に浮かんだのは数ヶ月後のことだった。

今は、なぜ日本語を勉強するのかと問われると、今の僕の答えは多分違う。日本語の音・文字・文化・表現の豊富さ、さらに、様々な文化や言葉を取り入れ和風化し、日本の現代文化として定着していく。そういった要素を念頭に置き、日本語の世界にどっぷり浸り、どんどん新しいことを学んでいくにつれ、日本語への魅力が倍増する。ただ単に、日本語の知識が増えればルンルン気分になる。それこそ最高の原動力となる。

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2 thoughts on “Japanese Writing Lab :日本語に興味を持ったきっかけ

  1. Japanese Writing Labプログラムにご参加くださってどうもありがとうございます。記事を読んで改めてMoazさんの日本語文章力に感動しました。色々勉強になりました!

    合気道がMoazさんの日本語に興味を持ったきっかけなんてこともびっくりしました。実は僕も合気道が大好きで、2年間弱稽古をしてました。英語での指導でしたので「執行」という単語は初めて聞きました。

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    1. コメント、ありがとうございます。locksleyuさんも合気道家だったんですね。僕もアラビア語での指導が嫌だったとまでは言いいませんが、日本語の方が断然分かりやすかったのです、それもそのはずですよね。

      因みに、膝行(執行は変換ミスかな)というのは合気道の稽古の際の体勢のひとつ。
      座り技の練習などでこの体勢になります。膝を地面に着いた状態の 跪坐(きざ)という体勢から動く。片方のひざを立てるように足のつま先を出します。 反対の足のかかとは、出た足に付いて行くように 内側にしまいます。つぎに、出した足のひざを下ろす。主にこの動作を繰り返す事で動く。

      残念なことにエジプトにいる合気道の先生は個人的すごい合気道家なのに先生としては務まらないと不服した僕はやめてしまいました。ちゃんとした先生と仲間さえいれば是非また稽古したいと思います。

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